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◆ 積み重ね2004/03/27 (Sat)

一年前にある半導体の会社にEDI付きの超純水装置を納入した。
 その後、もう1台の見積りを頼まれ提出していたが、返答はなかった。
 それが3月26日、突然もう一台購入したい旨の連絡を受け、本社に伺った。

 ご承知のように、中国経済の影響か鋼材をはじめ全ての面で製造費が高騰している。
 それで、(当社の販売価格は大手の50%〜70%ほどの低価格で販売しているため)営業といっても値上げの話を中心に話題が進んだ。
 前回・1台目の当社の純水装置について高い評価を受けたので、話はトントン拍子に進んだ。

 最近経済が少し明るさが見えるのか、問い合わせは増えている。
 順調にいけば、昨年の売り上げ金額が倍増するかもしれない。
 販売価格を4月から改定し、大手の60%ほどの価格に調整する予定でいる。


 現在、海外から当社と提携し、新しいビジネスの展開を希望する企業が3社ほどきている。
 1社はある大学の教授の紹介で、超純水装置の製造を含めた全面的な提携の話である。
 総論は賛成だが、各論にいたっては具体的な話はきいていない。
 4月6日にその会社の常務さんと日本のコーディネーターをする会社の社長がつくばの当社を訪問することになっている。

 その話の進展次第で中国から申し込まれている提携の話を処理するつもりでいる。

 また、バングラディシュからも水の自動販売機の件で話がきているが、ビザがおり次第来日して打ち合わせをしたいと思っている。


 別の話題として、NPO法人の設立準備を進めている。
 称号は「水屋」とし、サブタイトルとして「安全な水を考える会」として申請している。
 県から内々設立の内定の通知を受けているが、詳細を詰めて新しい仕事の種を育てている。
 一つは木に関する仕事を考えている。
 4月中にログハウスの見本を造る。
 そこに、最近造った木製のフロをログハウスの中に組み込み、セットとして販売を考えている。
 素材は九州の小国の杉を中心とした原木を使い、加工は地元の木工所の全面協力を得て、クォリティの高い木製品を輸出用に考えている。

 少しずつ実績が積みあがってきたので、それなりに順調に進んでいる。
 問題は中空膜の大型版を開発である。
 テストで動かしてみたら水漏れが続出して全て失敗に終わった。
 解決策として、ステンレスのハウジングを急遽製作し、新しい形の中空膜の製品として販売できるように仕切り直しをしている。
 何十本も作ってその全てが失敗の結果になり、大損害を受けたが、次のステップの試練として前向きに受け止めている。

 3月30日にNPO法人の新しい候補地として約800坪ほどの敷地とその中の130坪ほどの建物を借りる交渉を進めている。
 家賃は約50万ほどで、付帯条件が合えば契約するつもりでいるが、補修・メンテに関して少なくとも1000万ほどの金額が必要になるかもしれない。
 もし条件に合わなければ、今度購入する新しい敷地の中で簡易的なテント張りの工場を仮設で作って、業務の拡大に対応したいと考えている。


 この時期、躍進する上で非常に大切な時期として捉えていて、より慎重に大幅な受注増に備えて対策をいろいろ考えている。
 韓国の提携先の会社と条件が合えば、量産の製品に関しては韓国で造ることも考慮に入れている。
 つくばは情報収集と開発のプロトタイプの製造場所として存続し、ワールドワイドに広がるビジネスの展開を考えている。