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◆ 資金繰り | 2003/10/10 (Fri) |
会社の代表の仕事は資金繰りに尽きると思う。 私は銀行が嫌いで、銀行から金を借りて経営をしていない。 つまり、自己資金を限りなくうまく融通しあって経営してきた。 しかし、この不況の時期は言い換えれば絶好な成長期でもあるので、2つの銀行に私の計画を説明して、融資の話を相談している。 新たな商品として受注を受けた自動販売機が、思ったより素晴らしい出来で仕上がってきた。 何度も言っているが、日本全国のスーパーマーケットにはここ数年全国いたるところに水の自動販売機が設置されている。 中身は私たちでも簡単に作れるのだが、今市販されている自動販売機には殺菌装置が完備されていない。 表向きは「飲料水」で販売できないので、法律の適用外の「クッキングウォーター(調理水)」という名目で市販されているが、法律的には無料だろうが有料で売ろうが違法であるが、「飲料水」と表示しなければ法律には接触しないので、全国的に設置されだした。 この「クッキングウォーター」の法律の抜け道の根拠は1992年に東京都の青戸に自然食の店に市光工業の子会社・市光ネクスト社(川手グループ代理店)が設置した時、保健所と大もめして浄水器の撤去を命じられ、私が当時の保健所の幹部と交渉し、「クッキングウォーター」であれば、法律に触れない旨を教えられ、調理水として販売をしたのが日本の自動販売機の始まりである。 その後、日本一の警備会社が水の分野に進出する時、私が細菌のことで問題があるとコンサルタントをし、その経緯から全国的に調理水で販売する方法が大阪の百貨店で採用されて、全国的にスーパー等に置かれたというのが、本当の話である。 その後、大手が続々と水の自動販売機に参入して、約1台400〜800万程で販売されている。 私も自動販売機を生産を断念していたが、大阪のマイカルから頼まれて、茨木の新店舗に1台200万円程で販売した。 メーカーの立場からこの装置は非常に難しい問題が含まれている。 つまり、純水と称して簡単なRO膜つまり逆浸透膜で造られた水を量り売りするのだが、どうしても雑菌の問題から逃げられない。 浄水器から菌が漏れなくても、水を蛇口から容器に入れる際に空気中の一般細菌が空気の流れによっては1000個から3000個くらい検出されることがある。 どこのスーパーでもこれが問題になっていて、酸性水やアルカリイオン水を販売すると表示していても濃度が30ppm以下で製造されるので、家に持って帰ってPHを測ると、ただの水になる。 これが苦情として寄せられているのが現状だ。 つまり、敵を作るかもしれないが、はっきりと申し上げてると、自動販売機を製造しているメーカーさんがどれほど経験上で水のことを知っているのか、甚だ疑問だと思っている。 私たちのように半導体の分野に超純水の設備や水を造った時には、アルカリ洗浄水を提供したり、脱気膜を使ってCO2等のガスを抜いて純度の高い管理された水を造る経験から見て、市販されているRO水の中身はほぼおもちゃに等しい。 私たちは井戸水の浄化についても、硝酸性窒素用のハイクオリティの樹脂や鉄マンガンを除去できる医療用の樹脂等も扱っている。 しかし、高価なのでめったにお客さんには勧めないが、いつでもこうした浄化方法を試すことができるし、膜においても大型の中空膜をフィルター単体としても販売しているのは、たぶん当社だけである。 三菱さん、クラレさん、日東電工さん、日本オイルシールさん、これ等の会社のUF膜は工業用、医療用の超純水の分野で使用されていて、非常にクオリティの高い商品である。 素人の人にはわからないが、中空膜はトーレのトレビーノの名前で売られていたりしているが、蛇口につけるだけでも小型の割には高性能で知られている。 医療用としては、人工透析等で菌を通さないフィルターとして使われている製品で、当社のように大型の中空膜になると、逆洗装置をつければ1本の中空膜で数百万の価格で売られている。 最近はモジュール単体ではなかなかまとまった数量でないと購入できない貴重な膜である。 当社は十数年前に20台ほどアメリカから水の自動販売機を購入して、ステンレスの加工メーカーである三信さんや秋田の小林工業等で自動販売機を生産したが、その時から限りなくゼロに近い細菌ゼロの自動販売機を作ってみたいと考えてきた。 今回、試作兼大阪のお寺に販売する水の自動販売機の中に、UF膜を2本約1メーター位、なぜUF膜を使ったかというと、UF膜の特徴としては0.3ミクロンの微細な孔を持つ、ストロー状の菅が無数に束になっていて、孔の径が小さいので一般細菌が通らない。 次に化学物質等の除去を目的とした大型カーボンフィルター、鉄マンガン等を除去するバーム型大型フィルター、紫外線殺菌および水の中に菌の生息ができないようにPH8.5の弱アルカリの殺菌水を微量に投入している。 多分、世界でこのレベルの水の自動販売機は見当たらないだろう。 もしこれ以上のレベルの殺菌装置つきの水の自動販売機があれば教えて欲しいと思う。 続いて前回から何度も純水殺菌水のことをお知らせしてきたが、水質検査の結果、濃度6,000ppm以上、PH約8.5の弱アルカリの殺菌水ができた。 これは他のメーカーで数百万のプール殺菌等に使われている大型酸化還元殺菌装置のレベルを超える良いデータが得られた。 私はこの殺菌水を自動販売機で買える様にしてSARSやその他の菌に対抗するために、薬品ではない水に還るこのシステムの普及を図りたいと思っている。 続いて、つくば市でログハウスを建てる計画があって、近々に土地の購入が決まる。 つまり一気に計画を拡大しているので、1,000万円程銀行から借りる相談を始めているが、2行とも全く駄目との報告はない。 1行は私の製品の納入実績を教えろと言っている。 九州大学やつくばの農林省や群馬の薬品会社や、所沢の半導体の会社やいろいろ有名な会社に納入しているが、なぜ私の顧客のリストを出さなければ融資をしないのかといって、私は納入リストの提出を拒んでいる。 銀行は私達の技術や装置の将来性を判断して融資すべきであって、過去の納入リストによって融資をするというのは根本的に間違っている。 逆に銀行がどういう企業に金を貸しているのか、私達がリストの提出を求めた場合、銀行がリストの提出しないだろう。 つまり銀行の考え方は、我々がお金を媚びて借りに来る、銀行は他人から預かっているお金を自分の金と錯覚して貸してやるんだという態度がある以上、私は借りない。 もう1行はつくば市の経済的な面で超有力者が私のバックについているので、本来は貸したくないのに渋々交渉に乗ってきているというのが現状である。 私は銀行と交渉しているが、本当はどんな本性があるのか?と試している。 衆議院が解散されて、中小企業に融資をするんだという選挙戦のスローガンに乗って銀行も表向きは少し前向きの態度でいるが、中小企業の我々の意見からすれば、誰一人お金を借りたいと思っている人はいない。 政治家や評論家等、中小企業に資金を回すことが経済の活性化になると思っているが、それは間違いで、中小零細企業の人はお金を借りるより、仕事が欲しいのである。 幸い、私の会社は日本の常識から離れて非常識な研究開発型の会社であるから、仕事は無限にあるといっても過言ではない。 考えるのはただで周辺技術はどんどん高レベルにあって、デフレのおかげで日本の部品等も海外と同価格になってきている。 今日も牛久の友人の市会議員と土地を探しに回ってきたが、昼の昼食の懇談の時に「あなたのような小さな会社がクリタさんやオルガノさんと競合して、潰されないのか?」と質問された。 私の会社は小泉政権と一緒で、アメリカがバックにあるので100%負けない。 今回の殺菌水の開発においても、電極はアメリカの世界最大の殺菌装置メーカーから部品の供給を受け、当社が発売している超純水装置の電源部の開発を依頼している千代田が作ってくれた日米の最高水準の殺菌装置が完成し、これも誰にも負けないものである。 アメリカと約30年間リレーションシップを保ちながら、技術開発をしてきたおかげで私の提携先は世界でトップクラスの企業に提携合併をして、成長している。 だから、コストも安く、非常にすばやく新しい技術が開発されるし、私のスタッフの水野も非常に優れたものを手造りで作れる技術を習得してきた。 銀行がどう動くかは別にして、少し時間がかかるかもしれないが、つくば市でかなりユニークな水と健康のセンターが多分完成するだろう。 大型のトラックの上に超純水装置や災害時に約時間1トンの水を供給できる緊急用の浄水設備および殺菌水の製造設備を搭載した移動式トラックも完成するだろう。 自動販売機も本格的な生産体制の準備に入る。 アトピー対策用の殺菌水の製造も着手できるだろうし、非常に忙しい。 また、もう1つの資金繰りとして、株を買っている。 今の株は輸出主体の勝ち組の会社の株がアメリカの資金で買われて上昇している。 つまり、14兆を超える為替介入の日本の資金が日本の株を買うために逆流しているに過ぎない。 それは一部の人間が株の差益で大もうけをするための戦略に他ならない。 しかし、私も株で昔は大損したが、この時期株を買っている。 つまりいろいろな計画を推進するために、少し手持ちの資金が必要になるからである。 私の買っている株はアインファーマシーズの株で処方箋の医薬品を販売する日本一の会社である。 この会社の会長が私にいろいろ応援をしていただいているので、礼儀として買っている。 保険料が上がったために、当面は株価の上昇はないだろうが、落ちることも少ない。 つまり、病気の人はどんどん増えるし、輸出にも輸入にも大した問題もないので、この株を買って少しずつ上げようと思っている。 中小零細企業の我々は銀行と争ってコストを下げて、隙間をついて、新しいことにチャレンジして生き抜いている。 私も身体の方は重症で少ししか働けないが、開発のアイデアと営業の努力は手を抜かず、頑張って自らの力で資金繰りのできる体制を確立したいと思っている。 世の中が不況のせいか、全て計画が順調に進んでいる。 一歩壁を乗り越えれば、一気に上昇する気運もある。 楽しみである。 |