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◆ 8月後半の動き2003/08/26 (Tue)

ウイルスによってメールに障害が起き、修復に約8時間ほど時間をとられた。
 少し気持ちが悪いので、メールを除く程度で営業日誌を書くことを避けてきた。
 落ち着いてきたので、最近の近況を報告する。


 新規事業の創設を兼ねて、当社の井戸水浄化の技術と設備を、今後、脱サラや新規事業を目指す企業の方々より簡易性の方式を取って、技術を伝達するNPO法人を作る準備を進めてきたが、県の方から経済を活性化する分野でのNPO法人、茨城県で第1号の承認を得ることが内定した。
 少しずつ実績を積み重ねて、千葉県、山口県等少しずつ全国的に活動範囲を広め、事業拡大のアドバイザーとして会社の運営の骨格を作り上げていきたいと思う。

 この会社のもう1つの目的として、東京・つくば間に開業する新線に合わせ、住宅開発を進めるプロジェクトを考えているが、新線の開業が2年後にあたるために少し計画が早すぎるので、1年間延長して計画を進めることにした。
 この背景には、展示場の計画地での規制の問題等があって、市と交渉しながら進めるという厄介な問題が出てきた。
 つまり、開発許可が1年過ぎないと下りない計画になっているので、あえて急ぐ必要がなく、延期を決めた。


 次に本業の方で、前回も触れたが電気分解で塩素並みに殺菌するNaOCl水製造装置を調べている。
 だいたい製造メーカーと条件が整ってきたので、とりあえず1台テスト機を購入して、データ取りを始めることにした。
 この装置は連続式とバッチ式2種類あるのだが、当面は殺菌水を作って、殺菌水の販売をテスト的に始めようと思っている。

 塩素や薬品で殺菌する方法は管理だとか取り扱いについて非常に危険も伴うので使いにくいのだが、殺菌水は直接手に触れても問題がないので、安全な新しい安価な殺菌水ができるかどうかの検証を始めたいと思う。
 大型装置では、プールでも食品でも、最近は許可が下りて、この方式が爆発的に伸びる可能性がある。
 レストラン、ホテル等にペットボトルに詰めて、数千ppmの濃度の殺菌水を宅配で供給して、新しいビジネスの可能性を考えている。


 岡山から家庭用の湯沸かし器等に付く石灰等の不純物の除去の相談があったが、イオン化された物質の除去は純水装置が必要なために、家全体の浄化であればコストがかかりすぎるので、断念するように返事をした。

 愛媛からは1日500トンの井戸水を浄化したいという問い合わせがあったが、最低でも600万の費用がかかると返事をした。
 客先は600万の費用について驚いていた。
 たぶん大手では4、500万はかかるだろう。

 高知のゼネコンの会社から当社の井戸水のシステムに興味を持って、取り扱いたいという申し出があったが、簡単な装置から始めるように返事をした。


 今月は韓国にEDIが1台、マイクロクラスターの装置が2台、井戸水の浄水設備1台販売した。

 9月の16日までに時間1トンの超純水設備2台を作って、電子顕微鏡メーカーに納入する準備に入る。
 アルミ会社から洗浄水のリサイクルについての見積もり依頼があったが、一応詰まるリスクが伴うという条件付で見積書を作成した。


 8月の総括をしてみると、株価が上昇しているにも関わらず、非常に中小零細の経営の厳しさが増してきている。
 当社はあまり景気に影響されない地味な仕事だから、あまり景気不景気に関係はない。
 インターネットで世界中に販売する方式をとっているので、少しずつ売上高は伸びているが、価格面では少し厳しさが出てきている。
 私のような小さな会社のコストが高いといって値切ってくるのだから、従業員を多く抱える同業者にとっては非常に厳しい時代だと思う。
 ここ1ヶ月少しで殺菌水の開発に全力をあげるが、殺菌水とUFフィルタと超純水装置、この3本柱が少しずつ育つと、水の業界ではたぶん生き残れると思う。

 9月は少し忙しくなるような気配も見受けられるが、世の中大きく転換する時代に直面する気がしてならない。
 冷静に社会の動きに対応できるように、油断せず、業務を進めていきたいと思っている。