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◆ 近況と展望2005/05/28 (Sat)

 過去10年間色々な装置を開発してきましたが、当社の技術陣のレベルも私が考えてきた水準に届きつつあります。部品、加工、組み立て、電気計装、全てが整わないと理想の形にはなれません。部品と中身の中空糸膜もオリジナルで完成しました。世の中も環境の悪化の為か浄水器の市場が成熟して消費者の認識が変わって来ました。水が売れる時代になり、高度な膜技術も次第に認知されて、仕事が依然より拡大ぎみです。栗田工業、オルガノと言った日本を代表する水処理の大手企業にも負けない内容になって来ました。私達は、大手企業が手がけない難しい井戸水の分野に進出して特徴のある企業になりたいと願っています。現在、部品等の委託加工費を大幅に増額していますが、やがては大手を凌駕する計画を建てて準備を進めています。後は顧客の意識、つまり、日本人が持つ大手志向の意識の変化が起これば我々に活路が見えて来ます。去今、益々経済環境が厳しくなりコスト絡みで、有名な企業から超純水製造装置の注文や問い合わせも増えて来ましたが、名より実を取る時代が来た証だと思っています。韓国や中国でも既に私のコスト面や品質面の厳しさが浸透してきました。今迄は物真似とコピーの世界からここ3年ほどで急速に全てのレベルが向上して来ました。私達は常に世界のメーカーと情報交換を続けて、最新の設備の製造と独特の交渉術でコストを大幅に抑えた競争力のある商品開発を進めています。中国の経済成長のお陰で日本は短期的に潤っていますが、長期的には将来苦戦する手強い相手だと思います。中でも中国はエネルギーと水不足に悩んでいますから、水の浄化や再利用の技術は必然的に高まります。彼等の最も新しい浄水フイルターを取り寄せて評価テストを続けていますが、数年後には問題なく使えると思います。政治的には日本と中国は難しい歴史の問題を掲げていて、恫喝外交も盛んですが、ビジネスマンの感情は冷静です。両国ともに政治家が一番遅れた存在だと思います。中国も大国ですが100年以上時間がないと品格を高めることは出来ないと思います。現状では日本も中国も品格まで望むのは無理な気がします。
 
 上海に知り合いの会社がショウルームを出します。当社が開発している小型の家全体を浄化する膜浄水器を展示しては、と打診がありました。中空糸膜と同じサイズの活性炭フイルターを開発して貰い両社の新製品として展示を考えています。

 韓国からマイクロフィルターを評価テストで輸入しました。若者が新しく作った商品で見た目は良質です。逆に韓国の友人から活性炭のフイルターを頼まれていますので友人の会社のフイルターを販売しようかと考えています。最近、家電に情報端末を装着するビジネスが注目されていますが、私は水の自販機に情報端末を付け、新しい情報機能と広告の媒体とした製品を開発しています。韓国の若手に期待するのはインターネットの技術だと思いますので、彼らにアレンジを任せています。私は水の自販機からこの業界に入ったので、是非、新しい機能を持った最新の水の自動販売機の普及を考えています。

 新たに食品、調理水向けに、大型浄水機が完成しました。オールステンレス製でコンパクトに仕上がり、大型の8インチの中空糸膜フイルターと逆浸透膜を備えた装置で、当社の主力製品として育てたいと期待しています。当社は此れまで日々改良に改良を重ねてきたお陰で良質な装置が素早く完成出きるようになりました。水に関する様々な商品開発や、有機アミノ酸液・プラントパワー2003の植物の肥料の販売等、具体的に進める為に、現状改革を進めています。大型の酸化還元水の開発も少し見えてきました。専用のコントローラの開発も並行して進めています。今後が楽しみです。